青木泰子歌集『カリフォルニア便り』

定価:2,200円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:132頁

ISBN978-4-86629-395

早朝の長距離バスを待つ列に隠しようもなくアジアンひとり

 

のっぺりな一日の午後につきささる孫の「ただいま」そこだけ日本語

 

 

アメリカの町での生活、家族、老い、戦争の影

異国の空の下で、それでも日本語は暮らしの中心に圧。

呼びかける声のおなかに、帰る場所がある。それは在米五十年の生活の証しである。

 

帯文 佐佐木幸綱

 

 

<引用五首>

四ツ辻で待てば「ただいま」日本語がはじけるように駆けてくるなり

 

どちらへも帰るといいて目を閉じる機内は多分胎内に似て

 

反戦の抗議文を書き一人娘がいま講壇で説いている平和

 

頑張って頑張って生きたアメリカでそろそろ昼寝をしていいですか

 

いつまでも派兵をしているアメリカで暮らして無力をまた恥じている