浜口美知子歌集『不如帰いづこ』

定価:2,750円(税込)

判型:四六判上製カバー装

頁数:230頁

ISBN978-4-86629-389-9

鎮魂の第三歌集

 

不如帰となりて飛び来よわが庭にそのこゑ聞かずその影見えず

 

 

その一声、朝空を、そして夕空を渡る。

何処より来て、何処に去ろうとするのか生き変わり死に変わりしながら、なおもこれの世の歌を、清浄の器に盛り続ける。

 

 

 

<引用五首>

縄文の人らも恵みを受けたらむ「森のダム」とも山毛欅(ぶな)の林は

 

やり直し利きても同じちちははの娘に生まれ夫と子とあれ

 

宵はやく雨戸を閉ざすひとり夜(よ)の銀河はるけし君すむ銀河

 

フォークソングを口ずさみつつ風のなか学生時代の恋の幼さ

 

遠やまの嶺うつすらと雪かづき霜のあしたの青空に映ゆ