平田キミ歌集『フランネル草』

定価:2,530円(税込)

判型:四六判並製カバー装

頁数:188頁

ISBN978-4-86629-379-0

 

送料:160円

第一歌集。

 

 

平田さんのもの思いはただ思い出をはぐくんだり、

思いをめぐらしたりするだけではなく、

未来を考える手立てとしての歌にもなっている。

未来への宿題としてさまざまに心をくだく、

その憂いこそ作者の「詠いたい」という気持ちの

源になっているのだろう。

                 池谷しげみ「解説」より

 

 

 

<引用五首>

ハルジオンの花咲く道を帰りくる早い児遅い児ずっと遅い児

 

売られゆくわが学資なる肉牛の大きな瞳、頬を忘れず

 

熱は出ずただ「しんない」と骨髄異形形成症候群に母はゆきたり

 

午前五時向かいの除雪機唸りだす冷えし静寂引き裂ける音

 

先進国に過労死あるは日本のみ寂しく聞きぬ晩秋の夕