定価:2,750円(税込)
判型:四六判上製カバー装
頁数:196頁
ISBN978-4-86629-328-8
第二歌集!
たとえば空の青の深処へ
そっと言葉を置く。いつか、どこかで
置き去られたはずの言葉が輝きを放ち始める。
平凡な日常であっても、病む日々であっても。
すべてを歌のしらべに委ねて、命の気息を確かめたい。
<引用5首>
冬木の枝いつぱいに咲く雪の花あしたの空へ散りかへるべし
しかられて暗くなるまで歌ひたりひとり鞠つき「あんたがたどこさ」
オリオンの三つ星さしてありんこの行列きたと麻里ちやん笑ふ
反物は茜の光 ひろげれば花輪の山を染める夕焼け
天の河かかり星団あまたある肺の宙なるCT画像