
定価:2,200円(税込)
判型:四六判上製カバー装
頁数:154頁
ISBN978-4-86629-326-4
第一歌集
世界と暮しをゆったりと短歌に抱きとめて楽しむ西崎恭司がいる。
三枝昻之
人生の機微を衒わず、感情過多にならず短歌という定型詩に預けることが出来るのは同世代歌人の中では出色だろう。
渡 英子
たくさんの他者との関わりのなかで意外性のある自在な自己像が照らしだされている。
小島なお
<引用 五首>
出来るだけ皿を使はぬやうにして妻の居ぬ間の夕餉を済ます
メルケルの席を選びぬ伊勢志摩に首脳ら囲みし丸テーブルの
父の日に夏の帽子とささやけり幼かりし娘(こ)のねだりし如く
八十年戦後を生きて僕たちは一体なにを学んだのだろう
運命とふ配り直しの無きカード活かす他なし けふの青空