服部崇歌集『新しい生活様式』

挑発する知の第二歌集!

 

「栞」より

 

世界との接し方で言うと、没入し切らず、どこか醒めている。かといって冷笑的ではない。謎を含んだ孤独で内省的な知の手触りがある。 -谷岡亜紀

 

「新しい生活様式」が、服部さんを媒介として、短歌という詩型にどのように作用するのか注目したい。 -河野美砂子

 

服部の目が、観察する眼以上の、ユーモアや批評を含んだ挑発的なものであることが窺える。 -島田幸典

 

 

~『新しい生活様式』より五首~

 

カマキリに食はれて終はる夏の日のあたまを去らずそれも人生

 

猫として生まれてをらばキタイスカヤ通りの裏を歩いてゐたか

 

工作を失敗したる夜の更けてひとり眠りをむさぼるわれは

 

目に見えぬなにかに触れてゐたらしいゆつくり酸化してゆく林檎

 

鴨川のデルタのうへのなつぞらをリリエンタール七世が飛ぶ