黒岩剛仁歌集『野球小僧』

定価:2500円(税別)

判型:A5判上製カバー装

頁数:166頁

ISBN 978-4-86629-142-0

野球が好きだ。ジャイアンツの長嶋が好きだ。そんな少年もいつしか還暦へとさしかかった。果敢に大組織の中で仕事に立ち向かい、仕事に暮れ、時にはやりきれない愚痴や憂さを酒に慰藉する。

だが、この歌びとは永遠に少年のままである。

 

 

語るほどに曖昧模糊となるが哀し広告志望の我の原点

 

野球小僧なりたる吾は童心に返り早めに入場したり

 

出勤の途次にイヤリング落ちており思い遂げしか昨夜の形

 

空地にて父と交ししキャッチボール何故か心に浮かび来る朝

 

悔いるべきはただ一つのみ子なきこと酒酌み交わす息子ありせば