丹波真人歌集『朝涼』

『朝涼』より5首

 

すいめんに真鯉の背びれ触るるたび生れてしづかにひらく水の輪

 

へちま棚しげりて文机おく部屋をくらめるまでにへちま下がれり

 

恋人にあらねど月々会ひをれば君はわれには特別なひと

 

外見はダイナマイトに似る西瓜爆ぜることなく弾ける甘さ

 

七十をこえたるわれの夢のなか洗づるをみなは裸身にあらず

 

 

A5判上製カバー装 3000円(税別)