田川喜美子歌集『何処へ』

田川喜美子第二歌集!

 

的確な描写、強い定型意識、批判精神、ユーモアなど、竹山広から学んだものは数知れないと思うが、すべての基本は見ることにあるのではないだろうか。

 

ー藤島秀憲・解説よりー

 

『何処へ』より5首

 

田川さんのさんの発声低くして竹山広の声はこだます

 

七十五歳の相聞歌よししんしんとお息吸ふて読む『千日千夜』

 

ぼんやりと煙草をふかしゐる夫が知らない人に見える夕くれ

 

晩年の私をさがすやうにして日くれて窓の硝子を磨く

 

目が合つて待つてくれるは長崎の百円電車よ春の町ゆく

 

四六判上製カバー装 2500円(税別)