04日 10月 2017 鈴木香代子歌集『あやめ星雲』 肉体をもたぬいのちは涼しからんあやめ星雲もはるけき人も いのちに触れる。 今ここにあるいのち、 森羅万象を流れ行くいのちを歌う。 他界のまなざしをもって、 日常の生の起伏を見つめる時、 あたらしい鼓動が歌に宿り始める。 病廊をゆくいもうとは角曲がりふいに消えたりわれはおののく 祈るほかなけれど指は組まざりき此岸に一本の綱手繰るため 木もれ日の道はしばらく続きおり次の悲へゆく序奏のように 自閉症アスペとアガペ似ておりぬ独りの愛は独りにかえる ゆるらかに水抱くコップ一生かけわれら不可逆の水運ぶなり tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, す, 2017