10日 12月 2016 森みずえ歌集『水辺のこゑ』 娘を乗せて電車曲がりてゆきしあと駅のさくらのしんと匂へる 生まれたる水辺のほかをまだ知らず水とりのひな母に従きゆく ひしめきて稚魚のぼりくる朝の潟はなのやうなる海月も混じる 雪やなぎ白たわわなるその下に二人子睦みゐたる日のあり 森の上にひとたび浮いてゆつくりと水に降りゆくしらさぎの脚 鳥の声、虫の声、風に揺れる木々の声。 みんな純真な嬰児(みどりご)のように思えてくる日。 誰かがどこからか私にそっとささやきかけてくる。 もう、急がずに衒わずに 歌を詠めばいいのだよ。 四六版上製カバー装 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, も, 2016, 現代女性歌人叢書