20日 10月 2016 川守田ヱン歌集『冬木のオブジェ』 戦ふは人に向かふにあらずして挑むごと雪を力込め搔く 吾の巡り和子勝雄の名の多し戦火くぐりし父母らの願ひ 天を射し辛夷のつぼみ鎮魂のらふそくの灯をともし静けき 自らは光り得ぬ月冴え冴えと光りて十夜法要近し 風雪の四日つづきて茜さす夕べオブジェとなりたる冬木 基地の街三沢での独居の日々。 雪に閉じ込められた視界の向こうから みちのくの春を呼び寄せるように歌を詠む。 「終戦戦後のこと」と題した手記が歌と響き合う。 それは南部びとの強靭でしなやかな意志の輝きだ。 四六版上製カバー装 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, か, 2016