19日 11月 2016 国吉茂子歌集『あやめもわかぬ』 夕暮れてあやめもわかぬ感情のこんなさびしさ夫長く病む 眼つむれば理想郷(ニライ)の風の頰を撫づ海に抱かれ母に抱かれ 思ひ出はユングフラウの氷河にも小鳥ゐしこと君がゐしこと 戦争も生中継さるる世となりてあぐらをかいて死と向き合へり 墓前にて行ふ御清明(ウシーミー)明るくて島の桜は疾うに葉ざくら 断念のかたちとは、 心からの祈りのかたち。 まぶしい南国の太陽、 マンゴーの木をのぼる樹液。 沖縄ニライの風が歌を呼ぶ。 海が歌う、島も歌う、もろともに! 現代女性歌人叢書⑮ 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, く, 2016, 現代女性歌人叢書