01日 11月 2016 菅原恵子歌集『生』 つくばいのめぐりに笹の風生(あ)れて空蝉の眼にも映るささのかぜ 大根を抜きたる穴に雪積もりやがて真白き雪原生まる 針山に待ち針錆びぬ母逝きて時の流れの速さかなしむ 雉のこえ鋭く鳴ける山里に仮りの世を生く少し先まで はつあきの水と水との触れ合いのかかる幽かな思いを忘る みちのくに棲み、鳥や花や空や雪と交感する日々。 そして三・一一の大震災。 激しいこころの揺らぎ、葛藤、失意。だが・・・・・・ 畢竟、歌を詠み続けるとは自らの生の証! 現代女性歌人叢書⑭ 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, す, 2016