短歌往来2016年9月号

◉巻頭作品21首

手術室/谷岡亜紀

 

◉特別作品33首

夏の家族/黒瀬珂瀾

梅雨の日々と式/ 小川佳世子

 

 

一ページエッセイ

落書帖ー茂吉の歌/大島史洋

酔風船ー結社は変貌する/千々和久幸

花和尚独語ー方代忌と芙蓉/大下一真

 

[特集]命とことば

宇宙意識への拡がり/小黒世茂

作品と人生のせめぎ合い/吉川宏志

生を描くことば/池田はるみ

いまを生きる声と言葉/十鳥敏夫

新しいいのちの認識と感覚/米川千嘉子

人間のあたたかい息/本田一弘

固有のいのち、固有のことば/桑原正紀

 

 ◉作品七首

夏日小詠/吉村睦人

渓/松永智子

光陰/古屋正作

硝子のうちら/永田典子

秋季短詠/八城水明

新聞ひらく/桜井登世子

臀力/松川洋子

稲妻/伊勢方信

路銀/尾崎まゆみ

水の尾/秋山佐和子

匕首ひとつ/柴田典昭

 

◉作品十三首

余力余命/大熊俊夫 

三月三十日、花巻市街周遊/江田浩司

ピカソの鳩/岩尾淳子 

小高賢の手紙/冨樫榮太郎

器と雨/棚木恒寿

牛蛙のこゑ/山本登志枝

母の質問/高山邦男

年年歳歳/山内嘉江

 

◉作品八首

妻の七回忌/須永秀生

うすずみ/新井瑠美

梅雨の後前/伊藤宏見

六月の丈/小林暁子

くだり坂/平尾眞

掌の卵/小宮山玉江

酒の銘柄/大友道夫

初秋の風に/大芝貫

出原の柱松/阿部尚子

洛陽悠游/今枝敬昌

昭和二十年夏ー在北京ー/笹倉玲子

 

■歌人回想録ー石本隆一

小歴/山本雪子編

石本隆一のうた50首抄/松田愼也選

音感の美しさと愛誦性/武田弘之

 

■連載ー百人一首の歌人たち

「わが身ひとつ」という句/久保田淳

■連載ー浪々残夢録 感傷的回顧/持田鋼一郎

■連載ー時言・茫漠山日誌より 永さん逝く/福島泰樹

■連載 メロディアの笛Ⅱ 白秋の昭和/渡英子

■連載ー短歌の近代 「もののあはれ」と革命……石川啄木/島内景二 

■連載ー編集者の短歌史 「心の花」一千号の準備/及川隆彦

◉今月の新人 軌道の幅/青山仁

■今月の視点 政治の本質を見抜く/井上美地

■連載 歌誌漂流/鈴木竹志

■カルチャーのうた 兵庫勤労市民センター「短歌探求」講座/小林幹也

 

■新刊歌集歌書評

吉村睦人歌集「鉄鉛集」/水野昌雄

米田律子歌集「木のあれば」/香川ヒサ

十鳥敏夫著「古歌の光芒」/今野寿美

山中律雄歌集「仮象」/外塚喬

今川美幸歌集「雁渡りゆき」/江畑實

廣庭由利子歌集「ぬるく匂へる」/藤原龍一郎

おの・こまち歌集「ラビッツ・ムーン」/村島典子

石川浩子歌集「坂の彩」/大辻隆弘

森垣岳歌集「遺伝子の舟」/米田靖子

永谷理一郎歌集「忘れ物を取りに帰ろう」/藤島秀憲

金子愛子歌集「花の記憶」/綾部光芳

 

■作品月評ー七月号より/沢口芙美

■評論月評/田中教子

■全国〝往来〟情報

 

■編集後記