15日 6月 2016 おの・こまち『ラビッツ・ムーン』 水のようなドレスが着たい月の夜 光目指して烏賊昇ります 手合わせて水汲み運ぶおさな子の砂の穴いつ満ちるのだろう 卵割る指の加減を知らなくて殻は孵らぬいのちと交じる 脚本に「ああ」と書くのは楽しくて「ああ」という声一人一人の 空見上げ飛びたいウサギの耳は羽ソソラソラソラ月にかえろう あをによし奈良の都の万緑に劇団ひとつ立ち上ぐる君 前登志夫 月のウサギよ跳ねてごらん。 暮らしの隙間のメルヘンを物語るように、 定型という小さな楽器が演じ始める。 四六版上製カバー装 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, お, 2016