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バーボンの水割りふふめば北溟を一人ボートに航く心地する
屋上に見下ろす地には試歩の人それに付き添う人のしずけし
抒情詩と叙事詩鋭く交差するアラビアなりしか 若く旅しき
一瞬といえども我はしかと見つ翔びゆく蜂の垂れいる肢を
浅き瀬を腹擦りながら上りゆく魚らは今日を婚姻の色
やわらかな言葉、おだやかなしらべ。
社会や生活の現実を真摯に見つめ、身めぐりの自然に心寄せながら、
この定型の過剰を削ぎつつ詠う。
いまだ見ぬ美の高みへ、そしてたましいの深みへと向かう孤高の翼!
A5版上製カバー装 2800円・税別