07日 3月 2016 吉野節子歌集『加良怒』 西行、明恵、登志夫と書きし白紙(しらかみ)を寒満月に差し出だすなり 春寒き磯の口開け、海に入る女(をみな)それぞれ化粧(けはひ)してをり 腿(もも)長(なが)に海の面(おもて)に寝ねてをり漂ひをればゆふぐれてゆく 人はなぜ舟出するのか、濃き淡き青海原のまひるの平ら みづうみのけさの水面想ふときわれは微笑みうかべてをらむ まぼろしを見る。まぼろしと向き合う。 日常の隙間を、時として古代を、 自らの歌のしらべの中にそっと喚び込む。 特異な時間意識の深層には産土の地、土佐。 はるか、輝く黒潮のかなたに歌が届く! 四六版情勢カバー装 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, よ, 2016, 現代女性歌人叢書