24日 2月 2016 岩井幸代歌集『アダムとイヴの手』 夫逝きて家は四角のただの箱薄羽蜉蝣の持ち去る家庭 絡み合う君と我が四肢白亜紀の海に漂うひとすじの藻 教会の塔の先より明け始むドナウは黒き眠りのなかに 冬の夜のラフマニノフの「ヴォカリーズ」心に積もる雪の眩しさ アルゼンチンタンゴ流れる古きカフェ仄暗き灯に沈むひととき どうしようもなく悲しくて、悲しい思いを書いているうち短歌になったので、短歌を真剣に勉強しようと決めたのだそうです。まっすぐな人だと私は思いました。切ない感動を与える歌集です。 角宮悦子 四六版上製カバー装 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, い, 2016