22日 8月 2015 上村典子歌集「天花」 文具屋の縦罫横罫あゐいろに秋のノートの無音は韻く ひととわれ持たざる太郎まろまろと月の太郎は泛きあがりくる 乗り継ぎに走りくだりしおごほりの一番ホームもう用はなし 親切にあづきをのせてわかちゐし二歳は父と天花(てんげ)の庭に 雛の日の土曜ひながくあたたかしゆふかげと聴くジョアン・ジルベルト 光と影とのこまやかな明滅。それがこの世に在るもののすべてを照らし出す。たとえば、こらえきれない生の苦しみ、疼き、そして希い。 いま、歌という透明な灯を天の深みにともす! 四六版上製カバー装 2500円・税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, う, 2015, 現代女性歌人叢書