國府田婦志子歌集『藍のつぶやき』

図書館に結城市史読めば戊辰の役に切腹せしとふ曾祖父の名あり

三日月橋を渡る夕ぐれわが顔に生き写しとふ祖母を思へり

生涯を紺屋に励みて貧しかり父の遺品の藍甕六つ

確かなる寝息たてつつわが腕に抱かれし日よ風のごと過ぎき

わが携帯に孫のアドレス書き込みて未知なる世界のまた一つ増ゆ

 

『緑花水源』『花千里』『絽の衿』の三歌集とそれ以後の作品から主に家族に関わる歌を選び抜粋収録。

 

四六版並製カバー装 1800円•税別