服部幹子 松井香保里 円子聿 山岡紀代子合同歌集『ゆづり葉』

服部幹子『花びら餅』

 花びら餅に新春祝う母と吾かく睦み来し幾歳月を

 一夜明け清しき正月雪積みて初穂飾りに雀の群るる

 

松井香保里歌集『胡蝶の夢』

 岐阜蝶は寒葵の葉を食み育つしぶきその花葉陰にひそと

 奥美濃の明るき山路に巡り遇ふ春の女神の岐阜蝶の羽化

 

円子聿歌集『ひびき』

 角ひとつ曲がる街路の花水木春めく風にやさしさを添ふ

 うす曇る春の霞に花水木幾つ街路を紅に染む

 

 

山岡紀代子歌集『みすずかる』

 木遣歌社に木霊し樅の木の依代と立つ八ケ岳背に

 拝殿の四方を囲める御柱寒の蒼空に凛とし立てり

 

 

A5版上製カバー装丁 2500円•税別

 

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コメント: 1
  • #1

    山岡紀代子 (土曜日, 07 4月 2018 08:22)

    信州諏訪の短歌二首 掲出ありがとうございます
    まさに みすずかる 故郷のうたです