25日 3月 2014 磯田ひさ子歌集『還る』 還ることあきらめたるか七夕の短冊に何も書かざる少女 苦しめる友も救へず死に近き母も救へず雪降りしきる 秀でたる一首なければわが後はただ善き人として消ゆるらむ 借財をしたたか負ふ身に牛を引き仁王立ちなり左千夫の写真 還るー嬰児へ、いや未生以前の世界へと。悲喜こもごもの日常も、世の中の激しい変化も、天変地異も、すべてはこの世に生きて歌うことのあかし。 歌誌「地中海」での長い作歌の時間は成熟を遂げつつ、おおらかで温かい言葉としらべを自らの内に呼び込んでやまない。 四六判上製カバー装 2600円•税別 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, い, 2014