滝下恵子歌集『葡萄むらさき』

このやうに一生(ひとよ)は畢(をは)りてゆくものか暮れ急ぐそら葡萄むらさき

もういいかい何度聞いてもこたへなく鬼となりたるままに日暮れぬ

はつ夏のさへぎるものなき須磨の海あをいちめんにすつぴんの海

風花は冬の蛍か触れむとし触れ得ぬままに消えてゆく日々

さびしさのきはみは秋の晴天の昏昏と日はふりそそぐなり

 

混沌とした身のまわり、心のまわりの風景。次々に来る病いとつきあいながら、限られた風景から珠玉のたましいを掬い取るように歌い継ぐ。加齢とはうらはら、変若水(おちみず)のように蘇生する豊かな感性としらべ。

四六判上製カバー装 2600円•税込

コメントをお書きください

コメント: 7
  • #1

    唐木花江 (火曜日, 14 11月 2017 16:21)

    風花の1首 素晴らしい 感無量‼

  • #2

    唐木花江 (水曜日, 15 11月 2017 16:46)

    感性の美しいのに 感無量です

  • #3

    唐木花江 (土曜日, 03 3月 2018 15:37)

    ポエムが豊か 美しい 感性が優れている 命について深く考えさせられる

  • #4

    唐木花江 りとむ (木曜日, 15 3月 2018 05:34)

    美しく 悲しいのは 深い精神的なものかあるからだろう 滝下恵子 林 多美子 そんなに有名人ではないが 有名人と歌壇的に もてはやされる 人たちの作品よりずいぶん 比較できないほど 高い

  • #5

    唐木花江 りとむ (木曜日, 22 3月 2018 18:47)

    林 多美子 滝下恵子 この二人の 歌人 例えば 葛原妙子の言う 表現の魅力がある 何がどうかと 言えないが それが 詩だと思う お二人 有名歌人ではないが 詩人と呼ぶべきか

  • #6

    唐木花江  りとむ (火曜日, 01 5月 2018 11:28)

    美しきまぼろしを見る意外なにの 使命があろうか 塚本邦雄  滝下恵

  • #7

    唐木花江� (火曜日, 01 5月 2018 11:32)

    お二人の作品には 美しい幻がある