24日 5月 2013 志自岐百々代歌集『けやき』 箒持つ父の見上げる大欅掃いても掃いても父の老年 蝋梅の垣より香り来るところ我が魂しばし遊ばせておく 待たずとも季巡りくる春の雪今宵は「小樽のロゼ」を開けよう 紗を伸べし春の雲なりさみしさは捕えどころなきこの薄がすみ ここだけが里山のあきもえている ベッドのそばの烏瓜三つ リハビリ用の車椅子からみる 〈けやき園〉の芽吹き。 生死の縁から立ち返り、 不死鳥のように、 ナイーブな精神が詠い出す 透明な唄の輝き。 A5判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記