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■第17回平良好児賞受賞
生かされて今日で6億60歳わたしはきっと深海魚の末裔(すえ)
歳かさね重ねかさねて負いしもの少しおろして残照に立つ
国々のアベマリア響きローソクの行列続く ルルドの光
迷いの人生、見てしまった無秩序の世の中、苦悩の日々との葛藤にも、やっと「荷をおろして」発刊された『ルルドの光』は、彼女らしく選ばれた歌の数々である。
四十余年の歌歴に初めての歌集出版は遅きに期したが、真摯に歩んだ、慎ましくもその豊かな才能で、これからの短歌をますます大きく拓いていくことだろう。 玉城洋子 跋文より
四六判上製カバー装 2500円•税込