21日 2月 2013 木戸敬歌集『無情迅速』 はるかみる銀河は泉これの世とかかはりのなきものみな澄みぬ 父のみるさみどりの山かなしけれ雲くきやかにたちのぼりたり 石にふれ石の時間の聴こえくる石になることいつの日かある 坂下りて坂のぼるときひそやかに人体の臓器暮れてゆくなり 桜よし葉ざくらもよし馬はたつはなびらのながるる馬の時間に やわらかなしらべと、しなやかな抒情。時として純なるたましいの襞に突き刺さる華麗な言葉の棘。 この集一巻を今は亡き父に、そして高瀬一志に、小中英之に捧げる。 A5版上製カバー装 2730円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記