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墓石ひとつ据え付け終われば紫に初雪の山暮れてゆきたり
幾たびも夢にくる継母なるかしくひと度も来ぬ生母の恋しき
赤い靴町より買いてくるはずの父を待ちたる村の夕焼け
畦に咲く火花 火の花 曼珠沙華 夫とわたしは伊予の地に生く
寄りて来し人に丸太を馳走しぬ焚火の焔に風花の舞う
歌集『伊予の赤い花』は、ものより心を大切に生きて来た、健気で純な、いくつになっても可愛らしい、ひとりの女性の短歌です。 角宮悦子帯文より
四六判上製カバー装 2625円•税込