25日 9月 2012 貝沼正子歌集『触覚』 もの言わぬ同僚との間合い計りつつわたしの触覚がのびる長月 代替案のないまま否定する女の触覚男には見えない 三軒を梯子のつもりがこの店のどぶろく私をどろどろにする 憎しみは丸めてみても飲み込めずポンと蹴ってもまた戻ってくる 完璧を目指さなければ楽になる仕事も家事も人の評価も いっけん鋭利な刃物で切ると思えば、引いてしまう心の壁がおもしろい。 薬剤師という仕事柄、完璧を目指して落ち込むこともあるが、 女の触覚を伸ばし颯爽とした調べはここちよい。 光本恵子 四六判上製カバー装 2625円•税込 tagPlaceholderカテゴリ: 新刊歌集歌書, 日記, か, 2012