浅田隆博歌集『四季の轍』

春光の陽光をうけて境内の墓石の脇に木瓜の花咲く

いくつもの銀やんまとぶ照りつける稲田のうへを見回るごとく

黄葉の公孫樹の枝乃先端に見張るがごとく鵯とまる

木立には小雪の降りて四十雀の高き囀りよくとほり来る

 

私にとってたんかは親しい友人となっています。

何でも打ち明けることの出来る親しい友人を得たような気持ちであります。

想像の喜びと親しい友人と語り合う喜びが私を幸福にしてくれます。

老後の沈みがちな心に対して人生にはりが出たような気がします。  ーあとがきより

 

四六版上製カバー装 2625円•税込