小黒世茂著『記紀に游ぶ』

記紀歌謡−草木がものを言い、

人と神とが渾然一体としてあった時代。

古代人のこころに寄り添い、

ともに呻き、哄笑し、歌う。

悠久の神話の山河を渉猟する

一人の歌びとに導かれながら。

 

伝承と民俗のはるかな木魂を聴く。

現代と古代とを往還する稀有なる歌の語り部!

 

 目次より

1 須佐之男命 たたら 刀匠 櫛 蚕 粟 竹

2 神武天皇 三輪山 ゆり祭り 美々津 丹敷戸畔 木炭 鯨

3 隼人 鯛 隼人舞神事 隼人と放生会 人形まわし 太安萬侶墓と木炭

4 山の神 焼畑 遊行のひと 山の神 猪 水銀 鬼 桜 富士山

5 神代 酒 勾玉 婚 遊 紅梅染 梅 鰻 柿

6 御代 海女 橘 鮎 琴 地震について 椿 相撲 藻塩

7 祭 花の窟 水の祭祀 蛸舞式神事 亀卜とサンゾーロー祭 水の精 赤米

 

四六版上製カバー装 2500円・税別