ながらみ書房は1985年開業、二千点以上の歌集歌書を出版してきた出版社です

 

好評歌集歌曽

 

 

 

好評「短歌往来」バックナンバー

 

  1. 第46回迢空賞受賞渡辺松男歌集『蝶』再版が刷り上がりました電子書籍版も継続販売中です。
  2. 第63回読売文学賞受賞佐佐木幸綱歌集『ムーンウォーク』好評発売中です!
  3. 第17回寺山修司短歌賞受賞田中拓也歌集『雲鳥』好評発売中です!
  4. 第10回日本歌人クラブ評論賞受賞渡英子著『メロディアの笛 白秋とその時代』好評です!
  5. 第20回ながらみ書房出版賞受賞森朝男著『古歌に尋ねよ』 好評です!
  6. 三枝浩樹著-八木重吉-たましひのスケッチ 好評です。
  7. 伊藤一彦著『月光の涅槃』重版が刷り上がりました!
  8. 岡崎裕美子歌集『発芽』再度、若干部数の販売が可能となりました。
  9. 柳原晶著『中城ふみ子論-受難の美と相克』再版が刷り上がりました!

編集部日記

28

5月

2012

石井幸子歌集『挨拶-レヴェランス-』

つま先にわれを立たせて柔らかな地球と引き合ふ真夏の体

樹や示唆は悔しさとして蔵ひおけ石垣被ふ濃緑の苔

天上の深度計かもしれなくて糸まつすぐに蜘蛛おりてきむ

どのやうに生きたかつたか残りたりしやぼん玉液夕日にかざる

竜宮の使ひはいずこへ行きしならむふぢ色に澄むひむがしの空

 

 

こころの内側の小さな窓。

やわらかな風が吹き通い、木の葉が揺れ、親子連れの明るい笑い声。

そんな小窓から、そっと開かれた世界に向って挨拶を交わす。

歌が自ずから応える。

 

四六判上製カバー装 2625円•税込

 

 

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17

5月

2012

野村二郎歌集『二月の雨』

冬眠の蛙をめさます程に降れ二月の雨を湯船に聞くも

雪除けて切りいる杉の株の面(おも)湯気立ち匂う生木と匂う

霞こめる葦原なめてみどり立つ雨蕭々(しょうしょう)と降りつづくなか

車止め秋田杉林見ておれば羚羊尾を振り笹むらに入る

 

『二月の雨』に詠われている作品は、生きとし生けるものたちを、あたたかく見つめている作者の世界観をひそやかに顕たしめている一冊である。

 

四六判並製カバー装 1800円•税込

 

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15

5月

2012

短歌往来2012年6月号

 

◉巻頭作品21首 清水房雄
◉一ページエッセイ   
大島史洋 千々和久幸 塚本青史
◉特別作品33首
 蒔田さくら子 穂村弘
■評論シリーズ 21世紀の視座110
 家族と革新 晶子と伊作をめぐって 古谷智子
[特集]第十回前川佐美雄賞 第二十回ながらみ書房出版賞
 受賞の言葉 馬場あき子 森朝男
 『鶴かへらず』自選50首抄
 『古歌に尋ねよ』抄出
 選考を終えて
  佐佐木幸綱 三枝昂之 佐々木幹郎 加藤治郎 俵万智
◉作品七首
 百々登美子 福田龍生 村岡嘉子 杜澤光一郎 原田 汀子 平山良明 原田清 安田純生 小野寺幸男 王紅花 春日いづみ
◉作品13首
 米口䔈 恩田英明 小野雅子 桑原正紀 千家統子 菊池裕 寒野紗也 草柳依子 加藤英彦 五十嵐順子
◉作品8首
 宇都宮とよ 山本雪子 近藤隆司 中村達 羽生田俊子 三平忠宏 松本ノリ子 住百合子 大芝貫 吉野のぶ子 浅田隆弘 渡邊哲子 城東つきよ
■リレー連載ーpromising18 ヘルメスの杖 大北浩代
■連載ー持田鋼一郎 小黒世茂 西田リーバウ東望子 ラウル•ゲレロ 盛田帝子 喜多弘樹 福島泰樹
■今月の視点 震災詠は 田中教子
カルチャーの歌 別府短歌会 青木昭子
今月の新人 新作五首 新聞紙を手にとれば 渋谷美穂
新刊歌集歌書評 岡井隆著「わが告白」 松平盟子
 大坂泰歌集「白雲」 奥村晃作
 山本かね子歌集「ひぐらしの森」 来嶋靖生
 大塚布見子歌集「百代草」 秋葉四郎
 石川恭子歌集「微塵」 島崎榮一
 小塩卓哉著「名歌のメカニズム」 柴田典昭
 鎌田芳郎歌集「喜界島」 松村由利子
 早崎ふき子著「塚本邦雄とは何か」 川本千栄
 吉野裕之歌集「Yの森」 高尾文子
 泉田多美子歌集「紫花菜」 清田由井子
 西澤惠子歌集「各駅停車」 香山静子
■作品月評 4月号より 都築直子
■評論月評  香川ヒサ
■連載(146) 歌誌漂流    鈴木竹志
■全国`往来`情報

表紙画:天西舞香

 

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26

4月

2012

渡辺松男歌集『蝶』(再版)

=第46回迢空賞受賞= 

電子書籍版も販売しております=

 

わが感覚すすき野のへにありしかどこのかろさ死後のごとく気づけり

吾ゆ耳の離れてぞあるそのなかにこほろぎの鳴く必死のみゆる

うつうつとせるなかにある華やぎは地中の蛇のうへ歩くかも

ひまはりの種テーブルにあふれさせまぶしいぢやないかきみは癌なのに

 

孤独なけものどもが跳梁跋扈する

異界の住民どもが拍手喝采する

 

詩歌の時空を自在に遡行し、飛翔し続ける感性の冴え

それが「松男うたワールド」!

 

 

四六版上製カバー装 二七三〇円•税込

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23

4月

2012

岩尾淳子歌集『眠らない島』

こころなら聞こえているというように向きあったまま海鳥たちは

あたたかいコンクリートに自転車を寄せておく海の眠りのそばに

陽のあたるながい廊下をゆくようにさみしさがきて抱擁終えぬ

鳥たちがようやく騒ぎ始めてもあなたはいつも眠らない島

逆光にしずくしている海鳥をかつて入り江に見たことがある

 

こころが聞こえるとは、なんと美しい言葉だろう。

海鳥たちのこころと作者の心が響き合っている。

内海の穏やかな風景は、読者の喜びとして

胸に広がるのである。        加藤治郎•跋より

 

46判上製カバー装 2625円•税込

 

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22

4月

2012

佐藤貴美子歌集『藤の宴』

現世に縁の糸でむすばれて綾なる彩で織りたし家族

紫野しぶきをあげて走り去る藤の穂波よ何処にゆくか

君と並み紫けむる夜半の庭一千条の藤と語りぬ

七十五歳の終りも近し赤き靴履きて歩めば女童のごとし

 

藤の花房が風に揺れ靡くように

帰らぬ時間と帰らぬ大切な人。

あるいはまた、これからの未来を受け継ごうとする

若い家族やガールスカウトの少女らや友人知人達。

佐藤さんが歌に詠み込んだものは佐藤さんに愛される。

短歌にはそんな役割もあって、それはとっても重要なのだとあらてめて思い知らされる。

 川野里子 帯文

 

四六判上製カバー装 2625円•税込

 

 

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19

4月

2012

當間實光歌集『大嶺崎(うふんみざち)』

沖縄を供物となして見捨ている大和(やまと)を吾は祖国と呼ばず

摩文仁野のいずちに果てしや義父よ父よ五月を待ちて咲ける月桃

妻と子と血で繋がれて囲みいる普天間基地に仏桑華咲く

ふるさとは基地となりにし大嶺崎フェンスが分かつ海と陸とに

辺野古崎基地建設のきざしあらば老寝

 

當間さんの短歌は、沖縄をテーマとする社会的視点を持つ歌から、亡き祖父、父、母親を歌った作、故郷の自然や妻への思いを託した歌など、多岐に渡る。(道浦母都子)

A5判上製カバー装 2835円•税込

 

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17

4月

2012

井村亘歌集『星は和みて』

顔のなき白衣の群れに囲まれて無影灯下の執刀はじまる

井の底ひひかり溜めをりおとうとの駈けてまろびし杳き日のまま

春の野のほのかに紅きほとけのざ摘みて帰らな子の坐りゐむ

底紅の宗旦木槿はや咲けばひと日ひと日を虔しみて生きむ

 

『星は和みて』は著者の住む大和の河合町星和台に基づく。

この地で詠んだなかでとりわけ生老病死に伴う歌に感動を覚える。

畢竟、短歌は晩歌と相聞歌につきるかも知れない。

-前川佐重郎「序」より-

 

A5判上製カバー装 2800円•税込

 

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16

4月

2012

短歌往来2012年5月号

◉巻頭作品21首  小池光
◉1ページエッセイ 大島史洋 千々和久幸 塚本青史
◉特別作品33首 阿木津英 俵万智
■評論 21世紀の視座 沢口芙美
■編集長インタビュー 「コクリコ坂から」の俳人 佐山哲郎
◉自然を〈詠む〉撮る•描く あきる野市 二宮 山岸洋子
[特集]さえずりやまぬ春のうた 作品+エッセイ
雁部貞夫 永井正子 大下一真 松本典子 渡辺幸一 村松秀代 高島裕 滝下恵子
田中拓也 尾崎朗子 鈴木英子 寺島博子 清水正人 中西敏子
◉作品七首
山名康郎 荻本清子 篠弘 角宮悦子 佐伯裕子 松村あや 佐久間晟 梅内美華子 武市房子 小田朝雄
◉作品8首
 宮禮子 玉城寛 田辺誓司 磯田ひさ子 松田久惠 栗明純生 山田悦子 佐野善雄 磯前ヒサ江 森内道夫 長谷川紫穂 太田豊 釣美根子
■向井毬夫追悼  梓志乃
■リレー連載 promising17 青い、あおい、タイルの匂い 山崎聡子
■連載ー持田鋼一郎 小黒世茂 西田リーバウ東望子 ラウル•ゲレロ 盛田帝子 喜多弘樹 福島泰樹 鈴木竹志
■今月の視点 黒岩剛仁
◉今月の新人 望月裕二郎
■カルチャーの歌 朝日カルチャーセンター 川西短歌教室
■新刊歌集歌書評
 岡井隆著「森鴎外の『うた日記』 坂井修一
 「太田絢子全歌集』 鶴岡美代子
 大坂泰歌集「寒明け」 桑原正紀
 奥村晃作歌集「青草」 中地俊夫
 福島泰樹歌集「血と雨の歌」 松平修文
 田島邦彦歌集「アイデンティティの迷路」 小國勝男
 松平盟子歌集「愛の箱船」 阪森郁代
 大辻隆弘歌集「汀暮抄」 田中教子
 前田康子歌集「黄あやめの頃」 奥田亡羊
 八城水明歌集「楽思抄」 下南拓夫
 吉野のぶ子歌集「くぢらぐも」 住正代
 影山一男歌集「桜雲」 小塩卓哉
 飛高敬歌集「赤銅の月」 佐田公子
 浅田隆弘歌集「四季の轍」 宮原勉
 三橋たまき歌集「玉響」 前田えみ子
■作品月評  都築直子
■評論月評  香川ヒサ
■全国`往来`情報
表紙画:天西舞香
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15

4月

2012

大野とくよ歌集『永遠とう』

生きて再び誰にか逢わんほんのりと夕闇匂う木蓮の花

さまよえるここと一途に何を欲す天上界に咲く桃の花

夏の日にゆらり輝く芙蓉の花うす紅にこころ盗られておりぬ

あと幾年生きなんとする空のなか笑顔に向きて口ごもりたり

真実なるこころのひだをときあかす歌ノート風が剥がしてゆきぬ

 

生へのかぎりない慈しみ。

桃の歌人の心はおおらかに、静かに成熟を続けている。

みずみずしい言葉の果実をもぎ取る器となって。

 

「大自然の畏怖より逃れ難い現実、それを心に病めるからこそ、

その大自然界に向って生きる叫びを、私は自らの短歌に

なしとげたいと思ったのである。」(あとがきより)

 

A5判上製カバー装 3000円•税込

 

 

 

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短歌往来

表紙画:天西舞香

 

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